当社では、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、EV（電気）トラック・パッカー車を導入しています。
この導入は、廃棄物処理業者としては東北地方・宮城県内で初の取り組みとなり、日々の収集業務における排出ガスの削減に貢献しています。
あわせて、本社の医療廃棄物保管庫、仙北事業所のRPF製造工場および仙台事業所においても、太陽光発電システムの運用を開始。施設で使用する電力の一部やEV車輌を自然エネルギーでまかない、CO₂排出量の削減に取り組んでいます。
今後も仙台清掃公社は、環境負荷の低減を目指し、地域とともに持続可能な社会づくりを進めてまいります。

仙台市では、「脱炭素先行地域」としての取り組みの一環として、定禅寺通エリア周辺の飲食店等から排出される食品廃棄物をEV専用車輌で回収し、バイオマス資源としてリサイクルする「定禅寺通等食品リサイクル推進モデル事業」を展開しています。
当社もこのモデル事業に参画しており、EVパッカー車（電気自動車）を導入して食品廃棄物を収集。回収された廃棄物は、東北バイオフードリサイクルへ搬入され、処理工程で発生するバイオマスガスを用いた発電に活用されています。なお、発酵残渣の肥料化も行われています。

当社は、使用済みペットボトルを新たなペットボトルへと再生する「ボトル to ボトル」リサイクルに参画しています。
仙台市内では、株式会社セブン-イレブン・ジャパン様、協栄産業株式会社様と協業し、セブン-イレブン90店舗に設置された「ペットボトル回収機」からの回収事業を実施しています。このペットボトル回収機の店舗設置は東北エリアでは初の取り組みです。

RPF（Refuse Paper & Plastic Fuel）とは、廃棄される紙くずやプラスチックを原料にして作られる固形燃料のことです。石炭などの代替燃料として使用されるため、環境負荷の軽減や資源の有効活用につながります。当社では主に企業から排出された廃棄物を回収し、RPF製造工場で固形燃料として成形したうえで、燃料として活用する企業へ出荷しております。

（定禅寺通グリーンベルト等の清掃活動）

当社では、年に一度、定禅寺通りのグリーンベルトや繁華街を中心に、地域清掃活動「クリーン作戦」に参加しています。この活動は、日頃からお世話になっている地域の皆さまへの感謝の気持ちを込めて続けているもので、社員一人ひとりが軍手をはめて街を歩き、空き缶や吸い殻、落ち葉などを丁寧に拾い集めます。地域の美化や環境保全の大切さを実感し、地域社会への貢献を改めて感じる機会となっています。

東北を代表する「仙台七夕まつり」や「仙台青葉まつり」、前夜祭の花火大会、そして「どんと祭」など、仙台のまちに根づく多くのイベントの舞台裏では、実は大量の廃棄物が発生しています。
当社では、これらの大規模イベントにおけるごみ収集や、どんと祭では正月飾りや古い神札やお守りを焼納後に残る焼却灰の回収などを担っています。また、地域の大学構内におけるごみの収集にも日常的に対応しており、学生たちの安心・快適な学びの環境づくりも支えています。
イベント当日には目立つことはありませんが、私たちは“縁の下の力持ち”として、きれいで快適なまちづくり、そして地域のにぎわいを下支えしています。

当社では、総合病院から地域のクリニックまで、医療機関から発生する医療廃棄物の収集を幅広く行っており、その対応エリアは宮城県内に及びます。仙台市内においては約6割のシェアを占めています。
一口に医療廃棄物といっても、その種類や形態はさまざまです。当社では多様な収集容器を取り揃えております。廃棄物の種類に応じた適切な処理が行えるよう、各医療機関のニーズに合わせたて柔軟な対応を行っています。